新しい一年のはじまりに意識したい「おせち料理とお屠蘇」の意味
2015年12月28日 20:00そして、おせちを三が日に食べるのは、歳神様(としがみさま)が静かに過ごせるようにするため。
この期間は家事を控え、できるだけ音を立てないようにするので、縁起がよく、日持ちするものが詰められているのだとか。
■2:黒豆
ところで、おせち料理といえば、黒豆を無視するわけにはいきません。
「黒くまめまめしく」という語呂から、「陽に焼けて、まめまめしくよく働くように」という意味が込められた縁起もの。
なお、一般的な黒豆のつくり方は、次のとおりだそうです。
(1)黒豆を洗い、煮汁となる水に材料をすべて入れて煮立てたら、火を止めて黒豆とさび釘を入れて一晩置き、アクをとります。
(2)これを2、3回繰り返し、落とし蓋とふたをして、弱火で8時間ほど煮ます。
(3)煮汁がひたひたになり、黒豆が柔らかくなったら火を止め、そのまま冷まして味を含ませたら完成。
■3:お屠蘇
さて、おせちと一緒にいただきたいものといえば、お屠蘇ではないでしょうか。
正式には屠蘇延命散(とそえんめいさん)といい、一年のはじまりであるお正月にお屠蘇をいただけば、一年の邪気を祓い、寿命を延ばすといういい伝えがあるのだそうです。
「屠蘇」には、邪気を取り除き、魂を蘇らせるという意味があるのだといいます。
数種類の薬草(桔梗、白朮、桂皮、防風、陳皮、山椒、丁子)を細かく切り刻んで調合したものを「屠蘇散(とそさん)」といい、大晦日の晩に酒やみりんに浸して元旦に取り出し、若い人の生気を年長者に送る意味で、若い人から順にいただくというのが正しいいただき方。
屠蘇散とは古来、中国(魏)の華駝(かだ)という神の化身のような医師の処方により、年始に飲む薬なのだとか。日本では平安時代から、この習慣が行われているのだといいます。
こうして、おせち料理とお屠蘇をいただくことによって、歳神様のよい気をいただき、めぐり来る一年の準備をすることができるというわけです。
*
このように本書では、日本古来の伝統に基づいた考え方が開設されています。だだからこそ、お正月の時期にぱらぱらとページをめくってみるには最適の一冊だといえるでしょう。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※開運料理人ちこ(2015)『神様とつながる 開運ごはん』神宮館
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