愛あるセレクトをしたいママのみかた
  1. E・レシピ >
  2. 食コラム >
  3. 新しい一年のはじまりに意識したい「おせち料理とお屠蘇」の意味

新しい一年のはじまりに意識したい「おせち料理とお屠蘇」の意味



そして、おせちを三が日に食べるのは、歳神様(としがみさま)が静かに過ごせるようにするため。

この期間は家事を控え、できるだけ音を立てないようにするので、縁起がよく、日持ちするものが詰められているのだとか。

■2:黒豆

ところで、おせち料理といえば、黒豆を無視するわけにはいきません。

「黒くまめまめしく」という語呂から、「陽に焼けて、まめまめしくよく働くように」という意味が込められた縁起もの。

なお、一般的な黒豆のつくり方は、次のとおりだそうです。

(1)黒豆を洗い、煮汁となる水に材料をすべて入れて煮立てたら、火を止めて黒豆とさび釘を入れて一晩置き、アクをとります。

(2)これを2、3回繰り返し、落とし蓋とふたをして、弱火で8時間ほど煮ます。

(3)煮汁がひたひたになり、黒豆が柔らかくなったら火を止め、そのまま冷まして味を含ませたら完成。

■3:お屠蘇
さて、おせちと一緒にいただきたいものといえば、お屠蘇ではないでしょうか。

正式には屠蘇延命散(とそえんめいさん)といい、一年のはじまりであるお正月にお屠蘇をいただけば、一年の邪気を祓い、寿命を延ばすといういい伝えがあるのだそうです。

「屠蘇」には、邪気を取り除き、魂を蘇らせるという意味があるのだといいます。

数種類の薬草(桔梗、白朮、桂皮、防風、陳皮、山椒、丁子)を細かく切り刻んで調合したものを「屠蘇散(とそさん)」といい、大晦日の晩に酒やみりんに浸して元旦に取り出し、若い人の生気を年長者に送る意味で、若い人から順にいただくというのが正しいいただき方。

屠蘇散とは古来、中国(魏)の華駝(かだ)という神の化身のような医師の処方により、年始に飲む薬なのだとか。日本では平安時代から、この習慣が行われているのだといいます。

こうして、おせち料理とお屠蘇をいただくことによって、歳神様のよい気をいただき、めぐり来る一年の準備をすることができるというわけです。



このように本書では、日本古来の伝統に基づいた考え方が開設されています。だだからこそ、お正月の時期にぱらぱらとページをめくってみるには最適の一冊だといえるでしょう。

(文/書評家・印南敦史)

【参考】

※開運料理人ちこ(2015)『神様とつながる 開運ごはん』神宮館
関連リンク
今あなたにオススメ
この記事のキーワード
最新のおいしい!
ウーマンエキサイト特集
記事配信社一覧

【E・レシピ】料理のプロが作る簡単レシピが4万件!

アプリ版
「E・レシピ」で、

毎日のご飯作りが
もっと快適に!

E・レシピアプリ

画面が
暗くならないから
調理中も
確認しやすい!

大きな工程画像を
表示する
クッキングモードで
解りやすい!

E・レシピアプリ 作り方

E・レシピで一緒に働いてみませんか?料理家やフードスタイリストなど、募集は随時行っています。

このサイトの写真、イラスト、文章を著作者に無断で転載、使用することは法律で禁じられています。

RSSの利用は、非営利目的に限られます。会社法人、営利目的等でご利用を希望される場合は、必ずこちらからお問い合わせください。

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.

最近見たレシピ