今年は“東北東”に願いを込めて…縁起物「恵方巻き」、今年の中身は？

こちらは、定番の「７品目の恵方巻き」にサーモンといくらを加えたワンランク上の贅沢な恵方巻き。パッケージには「大吉」「中吉」「吉」いずれかのおみくじが入っていて、どれが当たっても、いい気分で丸かじりできそうですね。
もちろん、ライバル店も様々なアイデアで対抗しています。
ローソンは、京都の清水寺でご祈祷された海苔を使って、縁起の良さをアピール。ファミリーマートは女性に嬉しいミニサイズをラインナップに加えています。コンビニのはしごをして、食べ比べてみるのも面白いかもしれません。
●瀬戸内海で採れる極旨の品々！またも名産品で地元をアピールするあの県の豪華恵方巻き
もともと大阪の習慣のため、お雑煮のような地方色は薄い恵方巻き。しかし香川県は、「これも地元の名産品をアピールする機会！」と独自の恵方巻きを作っています。その名も「さぬきまるごと恵方巻き～マリン～」（１本1,000円）。
瀬戸内海で採れる「讃岐でんぶく（フグ）」の天ぷらとイイダコの煮つけをメインに７種類以上の具が入った恵方巻きは、具材はもちろん、お米も海苔も香川県産にこだわった一品。昨年、名物「讃岐コーチン」を使った「さぬきまるごと恵方巻き」を発売して好評だったことから今年は海鮮版を作ったようです。
さすが、年越しそばに対抗して「年明けうどん」を全国に発信している香川県。何事もオリジナルにアレンジする姿勢が見事です。ちなみに、この「さぬきまるごと恵方巻き」は香川県でしか買えないそう。どんな味なのか気になりますね！
●もはや、「寿司」を離れて別ジャンルに展開!?名物を使った恵方巻き
最後に、もはや「巻き寿司」どころか「ごはん」ですらなくなってしまった変わり種を紹介しましょう。
シューマイで有名な横浜の崎陽軒が今年発売するのは、シューマイの具を中華まんの皮で棒状に巻いた「シウマイ恵方まん」（１本300円）。寿司ではない上に、中華まんとしても変わった形状で、もはや何がなにやらという感じですが、お寿司が苦手だけど恵方巻きが食べたい！という人には救世主のような商品かもしれません。
さらに恵方巻きには、スイーツ業界も注目しています。
恵方巻き発祥の地・大阪で、ホテル大阪ベイタワーが発売するのは幸せ（４あわせ）にかけた４種類のフルーツをココア風味のスポンジで巻いた「恵方巻きロール」（１本700円）。寿司風のパッケージでガリに模したフルーツを添えるなど、遊び心がつまっています。節分の日は、食事だけでなく食後のデザートも、恵方巻きでしめるのも楽しそう！
今年の恵方は“東北東”。この方向に向かって、あなたはどんな恵方巻きをほおばりますか？
＜文：市川裕子＞