エッセイスト・犬山紙子さんのために選んだ一冊とは?/木村綾子の『あなたに効く本、処方します。』

 

自分がこんなにハマッちゃうとは、想像もしてなかったけど」
木村「ヒプノシスマイクで、犬山の推しはどんな人なの?」
犬山「私が推しているのは、“独歩(どっぽ)”っていう男性なんだけど。彼の歌う数行のリリックからね、私は彼の気持ちや今の状況なんかを妄想するわけ。新しい歌が出てくる度に、自分なりに解釈をしてみるの」
木村「え、情報って歌だけ!?漫画とかアニメでのストーリー展開はないの?」
犬山「コミカライズはあるけど基本そう。でもそこがいいの!余白がたっぷりあるから妄想が無限に膨らむし、人によって解釈が違うからオタク友達と語り出すと何時間でもいけちゃう。…で、私思ったんだけど、ヒプノシスマイクの世界って、ひょっとしたら俳句に似てるんじゃないかなって」
木村「うーん、余白をたのしむ、っていう視点では、たしかに俳句の要素があるかもしれないね。でも聞いてると、もうちょっと感情寄りな気がするんだよね。短歌の方が近いかもしれない。575で風景を切り取るのが俳句だとしたら、あと14文字加えることで情が込められるのが短歌。こう考えるとわかりやすいかな」
犬山「それ!そういうお導きがね、欲しかったのよ!だから今日は木村に、広く「文学」を教えてもらいたいなって思って。それらをちゃんと理解した上で、私は改めて『ヒプノシスマイク』を楽しみたいの」
木村「お、オッケー(笑)。…ところで独歩ってどんなキャラクターなの?」
犬山「独歩はね、すごく社蓄で、あと少しうつ気味なの。普段は「ごめんなさい、ごめんなさい」って言ってるんだけど、ラップになると攻撃的で。「ぶっ殺すぞー」くらいのカタルシスを持って、彼は叫ぶわけ」
木村「それはいいキーワードを聞けたかも知れない。独歩って実は結構ダメンズで、報われないって感じの人?それをリリックに乗せるわけか。だとしたら…、啄木が近いのかなぁ」
犬山「おおお、さっそく来た!!」

木村さんが処方した本は…『石川くん(枡野浩一)』と『日本文学盛衰史(高橋源一郎)』



『石川くん』(集英社文庫)「サイテーなのに、なぜか憎めない。
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