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女優・入山法子さんのために選んだ一冊とは/木村綾子の『あなたに効く本、処方します。』

 

家族と暮らした年月より東京暮らしの方が長くなった、30代後半くらいかな。「家族」とか「家」って、いったい何なんだろうってことをずっと考えていたの」
入山「家族、家、かぁ。人それぞれに、イメージするものが違いそうだよね」
木村「私はまだ独身だから、「家族」といえば生まれたときすでにあったものになるんだろうけど、彼ら以上に長い時間や多くを分かち合ってきた人たちを「家族」と感じることもあるの。さらに「家」となると、それはもはや故郷の家ではなく、一人暮らしの家がパっと浮かぶんだよね。だからといって仮住まいだから、いつまで経っても根無し草みたいな気持ちもあって…」
入山「わぁ、わかるなぁ。一般的な言葉の意味と、自分にとってしっくりする意味合いがズレていく感覚」
木村「そんなときに出会ったのがこの小説だったの。恋人と別れて住む家を失い実家に帰ってきた娘を軸に、年の離れたシングルマザーに娘以上に親身になる母や、幼い頃に住んでた家に似た家に、家族の目を盗んで通い続ける父、何年も音信不通の伯父、孤独を愛して生涯独身を貫いているのに、他者から生活を乱される大叔母など、三世代からなる一族一人一人と「家」との関わりを、それぞれの視点からすくい上げて紡がれていくのね」
入山「へぇ、面白そう!ひとくくりに「家族」とされていても、みんなそれぞれ違う価値基準で生きてるところがリアルだね」
木村「そうなの。そのすれ違う様に、どこかホッとしたんだよね。家族だからって分かり合えるとも分かち合えるとも限らないし、それを悲観する必要もないんだって。家にしても、その場所があることで安心する人がいたり、逆にそこから逃げることで自由になれる人がいたり、幻影を追い求める人がいたりと様々で面白いなって。一本の木に成るりんごみたいに、形も色も味も異なってていい。ほんとは柿に生まれたかったのになぁとか思ったっていいんだって(笑)」
入山「柿になりたかったりんご(笑)。でも、うん。家族や家に対しても、「こうでなくちゃ」とか決め込まないほうが自由に生きられるんだろうね」
木村「その考え方って、さっきノリちゃんが話してくれた、仕事に対する向き合い方にも通じるものがあるね!」
入山「ほんとうだ!改めて「家族」について考えている私にとって、いま必要な本に出合えたような気がしてきたよ。綾子ちゃんありがとう!」

対談を終えて。

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2021年5月9日今日の献立

メイン、サブは、トマトやアンチョビなどイタリアの食材でまとめ、ヨーグルトでサッパリと。

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