愛あるセレクトをしたいママのみかた

横顔作家・岡美里さんのために選んだ一冊とは/木村綾子の『あなたに効く本、処方します。』

 

タイトルに地名が入っているだけで、親近感が湧いてきます」
木村「この小説は、西村賢太さんが没後弟子を自称している大正期の私小説家・藤澤清造の亡くなった場所を舞台に、主人公・北町貫多が自身の半生に思いを馳せるという内容です。芥川賞受賞後の変化が書かれているので、私たち読み手は、メディアで暴れ放題(笑)していた彼の姿を念頭においてしまう。でも読み進めていくと、その裏にあった葛藤と清造への申し訳なさ、根っこにある生真面目さと純粋さが、「芝公園六角堂跡」という土地に立ち上がってくるんです。まさに、土地が人を裸にしていく様を、主人公の独白で体験できます」
岡「やっぱり実在する地名とフィクションが混ざり合う感じって面白いですよね。同じものを見てもこんなに違うことを思うんだ!っていう、打ちのめされる感じがまたいい!」
木村「きっと、この本を持って芝公園六角堂跡を歩けば、藤澤清造と北町貫多(≒西村賢太)、そして岡さんのまなざし3視点でもって、土地を味わえるんじゃないかなと思いました」

エピソードその2「地名が出てくる本って好きですね」

岡「私、本を読んでどこかに行きたくなっちゃうことも多々あって。こないだも車谷長吉さんの『赤目四十八瀧心中未遂』を読んで、三重県の渓谷に行ってきたんです」
木村「行動力がすごいです!でも、本に出てきた描写を自分の目で確かめたいって思いはすごく分かります」
岡「作品に出てきたところを順々に巡りながら、小説の中の主人公と自分とを重ね合わせたりしながら歩いたので、もう大満足でした。
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