ブルガリアの朝はバラで始まる？朝食の定番・バニツァ

ブルガリアの朝はバラで始まる？朝食の定番・バニツァ

ブルガリアといえばヨーグルト。ヨーグルトを食べるから長寿国という研究結果が出て早100年近く……。今では、世界各地で食べられるようになりました。朝ごはんにヨーグルトを食べている人も多いのでは？

そんなブルガリアの朝ごはんの定番といえば、「Banitsa（バニツァ）」。パイ生地に、ブルガリアで昔から食べられている独特な白チーズや茹でたホウレンソウを挟んでから、オーブンで焼き上げたものです。バニツァは、ほかにも肉を挟んだものから甘いものまで多種多様。200～300年の歴史があるといわれています。

バニツァと合わせる白チーズは、牛乳や羊、ヤギなどのミルクを使って作られる塩気の多いものです。ギリシャのフェタチーズとよく似ていますが、ブルガリアの白チーズにはもちろんヨーグルト同様、独特な乳酸菌が入っています。そのまま食べるほか、サラダにトッピングしたり、塩が強いので調味料として使ったりすることもあるようです。

バニツァのパイ生地は棒状に伸ばしてから、クルクルと丸い渦巻き型にして焼くこともあります。これが焼きあがると、生地がふくらんで、まるで大輪のバラの花のよう。